2008/12/26

ドイツ時代のフランス・ギャル




 ドイツ時代のフランス・ギャルです。1967年の10月にはフランス・ギャルも二十歳になって、アイドル人気にもそろそろかげりが見え始めてきたので、ドイツでの活動に活路を見出そうとしていました。1967年から1972年にかけて20枚ほどのシングルをドイツで発表していますが、この時代の音源は現時点でもコンプリート盤は出ていないので、いつの日か纏まった作品集としてCD化されることを期待します。
 さて、そんなドイツ時代を代表する一曲がこの「Der Computer nr 3」です。聞いて頂ければ判る通り、イントロのシンセ音と「カカイー、カカイー」という意味不明な、おそらくコンピュータが何かの計算しているようなイメージの擬音が、モンド的な人気を博している一曲です。私はドイツ語はまったく駄目なので歌詞の意味は判りませんが、勝手に想像するに「コンピュータさん、あなたの計算能力で私の恋の行方を占ってよ」というようなものではないでしょうか。途中でビートルズの「Eight Days a Week」のメロが出て来るのは、ご愛嬌。ドイツ時代のフランス・ギャルの曲は、どれもこれもが躁状態の、ウキウキどころかお祭り騒ぎ的な曲が多く、さらにそれがドイツ語の語気の荒さと相まって、フランス・ギャルの歌いっぷりにもやけくそ気味な感じが否めません。なんというか、こっちの体力奪われるような感じで、フランス・ギャルもかなり無理してたと思われます。コンプリート盤希望と言いましたが、実際に出たら多分1回しか聞かないでしょうね。
 映像の方を見てみると、フランス・ギャルは濃い水色のミニスカ・ワンピース、うう〜ん、実に可愛らしい。化粧も今っぽくて、全然古くさくないです。本人にとってはあまり楽しい時代ではなかったかもしれませんが、ファンにとっては相変わらずのチャーミングっぷりが堪能できてかなり素敵な映像であります。一方、それに比べて、途中で映し出されるおじさま、おばさまたちの仏頂面は何ということでしょう。事態がよくわかっていないのか、「このお下品な娘は一体なんでしょう!」とでも言いたそうです。まあ60年代におけるロックやポップスなど若者の音楽文化に対する年配者の反応は概ねこんなものだったのでしょう。そんな冷たい視線の中でも健気に歌うフランス・ギャル、可愛すぎます。

『En Allemand: Das Beste In Deutsch』