そろそろ4月も終わりだから、ということでもないんですが、4月3月という春っぽい名前のApril Marchです。彼女、フランス・ギャル・ファンやフレンチ・ファンにはお馴染み(?)ですが、もちろんその理由は、デビュー作でフランス・ギャルなどのフレンチのカバーをしていたからですね。本人は生粋のアメリカ人ですが、フランス好きのようで、フランス語も普通に違和感はないですね。声はかなりのみゃーみゃー声ですが、それほど不快な感じではないです。見た目については、昔から思っていたのですが、若いのか、それとも結構いってるのか、かわいいのかそうでもないのか、何となくつかみどころがありません。初期は姉御っぽい感じでしたが、この映像は結構かわいい系ですね。調べてみたら1965年生まれだそうで、デビュー当時は30歳直前、もともとはアニメーターとかCGクリエーターの仕事をしていたそうです。この曲を聴けばわかる通り、彼女の音楽は、フランス・ギャルを始めとする60年代のフレンチとか、ソフトロックやボッサとかサバービアっぽい感じとか、90年代に流行した音楽の要素をまんべんなく取り入れて、日本の渋谷系に近いセンスをしています。
というわけで一応フランス・ギャルの「Laisse tomber les filles」のカバーをご紹介。デビュー作に収録されていますが、当初彼女はちょっと不良っぽい下世話な感じのイメージでした。その後は最初に紹介した曲のようなオリジナル90'sなイメージに変りましたが、フランス・ギャルの中でもこの曲を選んだのは、曲調がそうしたイメージに近かったからでしょうか。同じアルバムで、オリジナルではフランス・ギャルの笑い声が入るセルジュの「Pauvre Lola」をカバーしてますが、その笑い声のカバーはかなりお下品です。
同じアルバムから今度はギリアン・ヒルズの「Tu mens」。さらに不良っぽい、姉御っぽい感じになりました。こっちのほうがいいですね。しかしこれはどう考えてもフェイクですよね。昔、そういわれていたかどうかは知りませんが、おそらく彼女の感覚としては、半分本気、半分ギャグなのでしょう。こういう路線はこのアルバムだけでやめましたから、そういう捉えられ方をされるのが逆に彼女の狙いだったのかもしれません。
この曲はオリジナルでしょうか?—どっかで聴いたことがあるなあと考えてたら思い出したのが「プカプカ」でした。さすがにApril Marchはザ・ディランⅡを聴いてはいないだろうけど。
この曲の作者の西岡恭蔵さん(メガネの方の人ね)は、奥さんが亡くなって三年後に自ら命を断ったそうです。この「プカプカ」の歌詞を聴いていると、西岡さんの奥さんへの愛がわかるような気がします。西岡さんにとっては「おれのあんこ」が全てだったんでしょうねえ。不謹慎ですが、その行為は殉教っぽくて、乙女チックです。ああ、April Marchと全然関係ない話になってしまいましたので、今日はこのへんで。
