さて、今回からシリーズで、そんなクロディーヌが取上げた曲を、オリジナルやら他の歌手のバージョンやらいろいろ取り混ぜて気まぐれ且つ適当に紹介していきたいと思います。
ダバダバダ、ダバダバダ〜、先ずは云わずと知れた「男と女」です。一般的にフランスという国から思いつく音楽のイメージ、今やその多くをこの曲が担っているといっても過言ではないかも知れません。映画の方も、その映像、ストーリーとともに男と女のオシャレなメロドラマとして、世の中の人がフランスという国に持つイメージにピッタリの内容となっています。クロディーヌは彼女の記念すべきファースト・アルバム(67年4月発売、原題は『Clodine』)の冒頭でこの曲をカバーしていますが、先ずはフランス人であるクロディーヌの挨拶代わりにと、フランスの一般的なイメージを象徴するようなこの曲を冒頭の一曲に選んだのでしょうか?
続いては同じ映画のシーンからピエール・バルーの歌う「Samba Saravah」。ピエール・バルーは主人公の女性の死んだ夫役でこの映画にも出演していますし、また「男と女」の作詞も担当しています。この映画、全体を通じてまるでイメージビデオかプロモーションビデオのような作りで、ダバダバもそうですが、このボサノヴァという音楽も、そのオシャレ演出には欠かせないアイテムになっています。
さて、再び「男と女」ですが、この曲はかなりの有名曲なのでカバーの数も多いかと思い気や、それほどめぼしいものが見当たりません。取上げたのはMireille MathieuとSacha Distelのデュエット・バージョン。二人ともかなりねちっこい歌唱で、特にÉdith Piafの影響をもろに受けているMireille Mathieuのその歌い上げっぷりは、ちょっとこの曲のイメージじゃないですね。やっぱりオシャレフレンチ演出には囁きじゃないとね。
で、もって最後はクロディーヌの「男と女」です。この映像、UPした人が作ったのだろうけど、映画の「男と女」の映像とクロディーヌの曲をうまい具合につなげております。歌の冒頭、アコーディオンのフェイド・インから始まりますが、またこのアコーディオンの音で幕を開けるというのもいかにもアメリカ的フレンチ・イメージの賜物で、パリといえばセーヌ川のほとりには絵描きかアコーディオン弾きが今でも似合うのでしょうかねえ。そのアコーディオンの音色に乗せて、クロディーヌがまず一言“entrez”。仏語で「お入りください」あるいは「どうぞ(こちらへ)」ってな感じでしょうか。もちろん愛を語る男女の台詞の一部ですが、これこそリスナーにとってはクロディーヌ世界へようこそと彼女が云ってくれているように聞えます。あとはもう完全にクロディーヌ・ワールドにどっぷりで、そのイントロダクションとして、この「男と女」はピッタリの曲ですね。
★楽曲メモ
タイトル:「男と女」
原題:A Man and a Woman (Un Homme et un Femme)
作詞:Pierre Barouh
作曲:Francis Lai
オリジナル:フランス映画「男と女」サウンドトラックより
クロディーヌの収録アルバム:『クロディーヌ』(A-1)
『クロディーヌ』

